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第1部 『転校生』以前 はじめに

はじめに

初めに、あなたに一つ質問をしたい。

「もしも二人の男女の心と体が入れ替わってしまったら…」


と聞けば、あなたはどんな作品を思い出すだろうか。
40代以上の多くの人は『転校生』と答えるだろうか。
また、若い人であれば『パパとムスメの7日間』などと答えるだろうか。

「入れ替わり」というテーマの元祖は一般に、映画『転校生』だと認識されている。1982年にこの作品が公開されから四半世紀が過ぎた今、このテーマは、フィクションにおいては一般的な題材となり、マンガやアニメなどでもおなじみの題材になっている。今では飽和状態にあるといってもよく、すでに「使い古されている」という言葉も出て久しい。それでも今なお、この題材がいまなおよく用いられていることに変わりはない。

特に、「入れ替わり」という題材を一般化したということにおいては、その影響力は大きかったといえよう。当時の人たち、特に当時の若者たちにとっては印象に残る内容だったから(逆に破廉恥だと批判する人もいたようだが)、似たような作品が作られた時にそれを思い出してしまうのだろう。もちろん、それによって「入れ替わり」というテーマ自体が発展することは好ましいことである。

だが、その裏には大きな誤解が生まれている。それは、


『転校生』以前にはこのような作品はなかった


ということと、


『転校生』はこの分野の元祖である


ということである。

今まで、この作品以前のものについてまとめてふれているものは非常に少なかった。その原因は、「入れ替わり」というテーマ自体がほとんど研究されてこなかったことと、『転校生』の偉大さゆえに、この作品以前に発表された作品が「入れ替わり」というテーマの成り立ちを考える上で、軽視されてきたことだと思われる。この時期の作品は、クロエさんのサイト「入れ替わりマニアックス」でもリストに簡単に取り上げられているだけである。
しかし、実際はそうではない。『転校生』はここ四半世紀程度の作品につながるものでしかないし、この作品の影響が現れ始めるのは、発表から十数年も後のことである。

意外と知られていないが、実際のところ、それ以前にもこのような作品は存在したのである。これらはフィクションとしての作品における「入れ替わり」を扱った作品のパイオニアであるだけでなく、中には『転校生』をはじめとする、のちの作品にも通ずる内容のものさえあるくらいだ。

このことが一般的には知られていないように、これらの作品は歴史からいったん消されてしまったといえる。それは「入れ替わり」というテーマがマンガやドラマ、アニメなど、さまざまなメディアに登場しているにもかかわらず、ほとんど話題に上らないことに表れている。今になってようやく愛好家(?)によってスポットが当てられるようにはなってきたものの、長い歳月によって散逸してしまったと思われるもの、掲載誌や初出が不明なものも少なくない。とくに大正時代以前や戦前、戦後の混乱期においてはどのような作品があったかほとんどわかっていないといっても過言ではない。調査が進めば、今まで知られていなかった作品が発見される可能性だってあるだろう。

この文章の内容は「入れ替わり」を扱った作品について、年代ごとにそのあらすじと特徴的な部分の紹介、作品の考察などを考察したものである。「作品史」としてもよいはずだが、取り上げる作品が小説・マンガ・映像作品など多岐にわたっており、また、ほとんどすべてがフィクションであるため、あえて「フィクション史」とした。この第1部では「転校生」以前に発表された作品を中心にその起源を探ってみることにしよう。

ただし、「転校生」の原作である「おれがあいつであいつがおれで」は発表されたのが1979年と、時期としてはこの第1部でふれるべき作品だが、この作品自体がのちの作品に多大な影響を与えているという特性上、ここでは省略し第2部「『転校生』の時代(1982~1990年ごろ)」でふれることにする。

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「ありえる”かもしれない”未来~入れ替わりがもし本当にできたら~」を掲載しているウラックマです。この第2ブログの内容は、「入れ替わり」を扱った作品についての紹介と分析です。

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