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ユーモア艦隊(サトウハチロー著 1934年)

ほぼ10か月ぶりの更新になりました。

このブログを楽しみにしていた人がいたら(いないと思うけど)すみません。アイディアがまとまらなかったもんで…。

その間に『夫のカノジョ』だの『山田くんと7人の魔女』だの『思春期ビターチェンジ』だのって、該当作だけでもたくさんあったのに、なかなか手が付けられません。

今日やっと、『夫のカノジョ』の原作『夫の彼女』を発見したとこ…。ドラマ版よりもなぜか小説のほうが面白いのは気のせい?

ユーモア艦隊



写真はサトウハチローの『ユーモア艦隊』(大日本雄弁会講談社)。

昭和9年2月発行。持っているのは、昭和10年2月発行の第24版。

『少年倶楽部』『少女倶楽部』連載の6作品を収録。元は函がついていましたが、児童書の特性上、欠けているのはやむを得ず。


意外と知られていませんが、この本は戦後講談社から刊行された『あべこべ物語』の戦前版『あべこべ玉』が初めて単行本に収録されたときのものです。

この作品について語っているサイト・ブログはしばしば見かけますが、戦前の作品だとか、元のタイトルは「あべこべ玉」だったということについてはふれているのに、この本についてふれているサイトは全くと言っていいほど見当たりません。佐藤さとるの『ファンタジーの世界』にはこの本のことが紹介されているので、ネット上の情報だけに頼った結果でしょうか?

そういえば、去年はサトウハチローの没後40周年でしたが、著作権が続いているにもかかわらず、小説のほうはほとんど全部絶版になっているので、再評価される兆しはなさそうですね。没後50年まであと10年ありますが、その時は読めるようになるんでしょうか?
ちなみに今年はユーモア小説作家、佐々木邦の没後50年、著作権が切れて読めるようになる日が楽しみ♪
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復活!TS解体新書

GW3日目。

今日はいい天気でしたね。

サイトにアクセス不能になっていたTS解体新書でしたが、先週復活しました。

http://tskaitai.okoshi-yasu.com/mokuji.html

噂によると、「これがTS本だ!」に貼ってあったAmazonのリンクが、アフィリエイト禁止の方針に引っかかったが原因だったのではないかといいますが…。


ごたごたのため、当方も、いつもの半分の量の短縮掲載となってしまいましたが、何とか間に合いました。

ただし、今週は先週の続きの文としたいと思います(笑)

読んでいる人はいないと思いますが、念のため。



ある「入れ替わり」マニアの断章(その2)

『転校生』以前の「入れ替わり」モノの面白さを他人に伝えるのは難しい。

最近、1920年代から70年代にかけて刊行された本を何冊か入手した。しかし、その多くは旧字体で理解しづらく、「面白い」とは到底いえないものであった。実際、友達に話しても、全く受けなかったのである。

中には5000円もしたものがあったが、買った価値があったのかどうか、私にはわからない(すぐに傷んでしまいそうだからということもあるのだが)。

それも当然のことだろう。歴史的に貴重な作品、重要な作品が、今の私たちや今の日本人にとって魅力的で、興味のわく作品であるとは限らない。説教くさかったり、ストーリーを理解しづらかったり、面白くなかったり…。

それなのに、一般に名作といわれているのも多いわけだが「入れ替わり」モノの場合は少し違っている。それは、世間一般には全くといっていいほど知られていないということである。

ある「入れ替わり」マニアの断章(その1)

「入れ替わり」は男女間である。
しかしすべての「入れ替わり」が男女間とは限らない。
「入れ替わり」は交換である。
しかしすべての「入れ替わり」が交換とは限らない。
「入れ替わり」は現象である。
しかしすべての「入れ替わり」が現象とは限らない。
「入れ替わり」はアクシデントである。
しかしすべての「入れ替わり」がアクシデントとは限らない。
「入れ替わり」はコメディー・ギャグである。
しかしすべての「入れ替わり」がコメディー・ギャグとは限らない。
「入れ替わり」は戸惑いである。
しかしすべての「入れ替わり」が戸惑いとは限らない。
「入れ替わり」は最後、元に戻る。
しかしすべての「入れ替わり」が最後、元に戻るとは限らない。
「入れ替わり」は相互理解のきっかけである。
しかしすべての「入れ替わり」が相互理解のきっかけになるとは限らない。
「入れ替わり」は入れ替わりである。
しかしすべての「入れ替わり」が入れ替わりというわけではない。
「入れ替わり」はパターンである。
しかしすべての「入れ替わり」がパターンに当てはまるわけではない。
「入れ替わり」は多様である。
しかし、そのことを多くの人が理解しているわけではない。
そうではない人も、もしかしたらTSFのマニアも…。

私は文章を書くのが苦手だ。
一日に何時間も座っていても、何も思い浮かばず時間だけが過ぎていくこともあるし、どこに何を入れたらいいのかで悩むことも多い。それに、自分でも何を書いているのかわからないブラックボックスと化していることも少なくないし、自分しか思いつかないようなことというのもほとんどないに等しい。出てくるのは、ネットサーフィンをすれば、必ずといっていいほど、誰かが思いついてしまっていることばかりだ。

けれども、そういった記事を見て気づくのは、コメントがほとんど見られないということだ。おそらく「入れ替わり」それ自体が、世間では軽んじられてしまっているからだろう。また「使い古されたもの」というマイナスイメージも強いからか、娯楽としてだけではなく、学問的題材の一つとして考えようという姿勢は見られないようだ。実際、そういった作品をテーマとした研究というのは全くといっていいほどない。

それだけ私は、世間では認められていないようなことを考えているわけだが、世間では軽んじられ、前例も(まとまった形では)ほとんどないに等しいだけに、まるで、形のつかめない土器の断片から土器を復元するようなものだ(しかもそれだけをやっているのではない)。しかも、私が作品を投稿している「TS解体新書」がアクセス不能になってしまい、作品の発表ができなくなってしまった。

そこで思いついたのが、この「ある「入れ替わり」マニアの断章」である。「TS解体新書」投稿分とは違い、この連載は特にテーマはない。思いついたことや考えたことを「入れ替わり」に限らず、TSFや世間の話題も含めて扱い、それも毎回数ページ前後と少なめで、読者にも考える余地を与えた形で、できる限り毎日掲載することに重点を置くことにしている。いわば、メモとエッセイの中間のようなものだ。

それに、これはあくまでもアイディア集と思考の断片にすぎず、一つにまとめようという気もないし、完成させようという気もない。最悪、誰にも読んでもらえなくとも構わない。それはともあれ、文章の練習を兼ねて、さまざまな話題を気楽に扱えるのではないかと思って書いているだけだ。

ま、自分語りはこれだけとして、次回から本題に移ることにしたい。

TS解体新書がアクセス不能

昨日の午後のことだったか、一瞬衝撃が走った。
私が記事を投稿しているtoshi9さんのサイト「TS解体新書」がアクセス不能になっているのに気づいた。

http://www.geocities.jp/toshi9_kaitai/mokuji.htm

Yahooの検索結果には引っかかるものの、アクセス不能。
しかも、閉鎖との知らせもなし。
現在もアクセス不能の状態が続いている。

いったい何があったのやら…。


なお、私の連載のほうは、復帰まで暫定的に本サイトで継続予定。


(4月24日補記)

toshi9さんにメールしたところ、いずれかのファイルが利用規定にひっかかったらしく、凍結状態になっており、移転を考えているとのこと。

閉鎖でなくてよかった~!!

なお、当方の連載は再開までいったん中止し、しばらくは小ネタを発表する予定です。


プロフィール

ウラックマ

Author:ウラックマ
「ありえる”かもしれない”未来~入れ替わりがもし本当にできたら~」を掲載しているウラックマです。この第2ブログの内容は、「入れ替わり」を扱った作品についての紹介と分析です。

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